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小児歯科

小児歯科について

歯はできるだけ削らない、抜かないということを考えながら治療を進めていきます。

なぜなら、1度でも削った歯は決して元通りにはならず、
健康な歯よりも虫歯になるリスクが高くなるからです。

成人における虫歯治療の約半数は、以前に治療した歯が
再び虫歯になる、詰めものが外れたなど、治療した歯の不具合です。
最初はちょっと削って詰めた歯も、やがて金属の詰めものになり、
金冠をかぶせるようになり…こうして歯の寿命はどんどん
短くなってしまいます。

5〜6歳になるともう、下の一番奥に6歳臼歯(第一大臼歯)という
永久歯が生え始めます。この生えたばかりの永久歯に
いかに虫歯をつくらず、削らずに保てるかが将来の歯の寿命に
大きくかかわってくるのです。

子どもの頃の虫歯予防や治療は歯の寿命を大きく左右するので、予防に力を入れ、安易に削ることはしません。
しかし、残念ながら治療が必要と判断された場合は、妥協せず、しっかりと治療を行ないます。

乳歯の虫歯も『いずれ、永久歯に生え変わるから』と放っておくと、
永久歯に悪い影響を及ぼすことがありますので、注意しましょう。

子供の虫歯や歯の欠損がいかに影響するか…

1:後続永久歯の歯並び

乳歯には永久歯の生えるスペースを確保する役割があります。
虫歯が大きくなって歯が崩壊すると、隣の歯はその隙間に倒れこんでしまうのです。
その結果、その下にある永久歯が生えるスペースが無くなり、歯並びや咬み合わせが悪くなります。

2:後続永久歯の形成不全

根の先まで虫歯の菌が感染し、膿の袋ができるほど乳歯の虫歯が進行してしまうと、
その下にある発育中の永久歯のできが悪くなる(形成不全)ことがあります。
形成不全の程度は、茶色い斑点のような軽度のものから重度のものまで様々ですが、
歯の質が弱く虫歯になりやすいので注意が必要です。

子供の治療の時は保護者の協力が必要です

小さい子供にとって、最初に受ける歯科経験は重要です。歯の治療が痛いものだとしたら、その子にとってずっと歯医者さんを怖がる原因を作ることになってしまうからです。

ですから小児歯科医にとっては痛くない治療をするということは
最も大切なことであり、『先生たちは痛くなく虫さんを
取っちゃうからキミもお利口さんにしてちょうだいね』という
子どもたちとの絶対的な約束を守る必要があります。

という訳で、多くの治療で麻酔(局所麻酔)を使います。
しかし、麻酔が痛かったら、意味がありません。
きちんと表面麻酔のお薬を塗り、ゆっくりおこなうので痛みも
あまり強くありません。

「虫歯さんに魔法をかけようね」と言いますので、お母さんやお父さんも、
「注射するんですよね〜」などは言わないように協力してくれることが必要です。

子供の外傷

転倒・事故などで歯をぶつけてしまい、歯が割れてしまっても、
すぐに適切な処置を行うことによってもとの状態に修復することが可能です。

またグラグラになったり、歯肉にめり込んだり、あるいは
抜け落ちたりした場合は、歯を元の位置に戻し、2〜3週間くらい固定して
安静を保つと、グラグラがおさまり元のように噛むことができるようになります。

ただし、その後歯の色が黒っぽくなって歯髄(神経)が
死ぬなどの症状が出ることがあるので、経過観察が必要です。

いずれも外傷を受けてからすぐに処置をするほど経過が
良好になるので、できるだけ早く診てもらうようにしましょう。

こんな場合は…

折れてしまった場合

かけらを清潔な濡れたガーゼに包む、神経が露出していたりする場合もあるのですぐ連絡をください。

抜けた場合

歯の根っこの部分をできるだけ触らないようにして、未開封の牛乳パックの中に浸す、
もしくは清潔な濡れたガーゼに包む。本人の唾液をしみこませてもOKです。
できるだけ乾燥させないことが重要です。
※学校には外傷歯用の保存液が常備されていることも多いです。

一番大切な予防処置

子供にとって一番重要なのは予防処置だと考えています。

大切な歯を虫歯にならないように保つことが、
これからの歯科の役割と考えています。
子供は自分からは自分で予防処置を行うことはもちろん
できませんので、保護者の意識改革が必要となってきます。

「虫歯になって痛くなる→嫌な思いで処置→歯医者嫌い…」という
悪い悪循環を作ってしまうのは保護者の責任が大きいので、
そうならないようにあらかじめ予防処置を行い、
「痛くなる前にチェック→痛くない予防処置→虫歯にならない→
歯医者での予防やクリーニングを嫌がらない…」
という
いいループを作りましょう。

代表的な予防処置

1:シーラント(健康保険適応)

虫歯に最もなりやすい所は、奥歯の咬み合わせです。咬み合わせには複雑で細かい溝があります。
そのため、歯みがきをしてもブラシでは汚れをかき出すことができず、虫歯になってしまいます。
シーラントはその溝をうめてなだらかにし、汚れがたまるのを防ぎます。

2:フッ素塗布(無料で行っております)

フッ素のはたらきは、大きく分けて下記の3つがあり、
エナメル質の結晶をより硬く、虫歯菌の酸に溶けにくい状態にします。

3:TBI(歯磨き練習)

『みがいている』と『みがけている』は違います。
虫歯予防、歯周病予防の基本はやっぱり歯みがき。小さいお子さんの場合は、
本人みがきとお母さまの仕上げみがきの指導、小学校中学年くらいからは
本人にみっちり歯みがきとフロスの指導をおこないます。

4:クリーニング

お家でがんばって磨いているつもりでも、歯と歯が重なっていたり、
磨き方の癖でどうしても磨き残しができてしまいます。

定期的に歯科医院で歯のクリーニングを受けることは虫歯予防や歯周病予防に効果的です。

定期検診時のPMTC (専門的機械歯面清掃)
(せんもんてききかいしめんせいそう、Professional Mechanical Tooth Cleaning)

歯ブラシでは落とせない“バイオフィルム”を機械的に除去することを目的としています。

虫歯予防だけで無く、歯周病予防にも大きな効果があり、時間は掛かりますが、
他には無いサッパリ感です。3ヶ月ごとの実施が理想的です。

PMTCの効果

歯周疾患の改善、虫歯の予防、審美性のアップ、フッ素による歯質の強化などがあげられます。

バイオフィルムとは?

プラークの中でも最も病原性の高いプラークのこと。
バイオフィルムは歯みがきでは落とすことができず、これが歯の表面に存在することで、
また新たなプラークの付着を誘発します。PMTCの目的はこのバイオフィルムを
破壊することにあると言っても過言ではありません。

バイオフィルムは約3ヶ月で再生されるといわれています。なので、”3ヶ月に1回のPMTCが理想的”です。